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TCP/IP Connections
【Note】 このページではWindows Xp, Vista の TCP/IP同時接続数 を変更するツールを紹介しています。 当社の環境で動作確認を行ったものを掲載していますが、 全ての環境での動作を保証するものではありません。 もし、これらのツールの実行によって不具合が発生した場合は、 ご自身で解決する必要があります。 同時接続数を変更すると快適になる状況とは?TCP/IPを使った外部との接続は Webブラウザだけが行うわけではありません。 古くからあるFTPをはじめ、最近では多くのソフトウェアが様々なプロトコルで外部との接続を行い、 中には 同時に多数のコネクションを必要とするもの、 同時に多数のコネクションを持った方が快適性・操作性が格段に向上するもの が少なくありません。 Windows XP SP2で、それまで無制限だった TCP/IP同時接続数が 10 に制限されました。 不完全な外向きのTCP同時接続数(concurrent half-open outbound TCP connections) がその制限値に達した場合、 それ以上の接続要求はキューイングされ、 ある一定間隔で処理されるようになるという仕様変更が行われています。 制限値に達したかどうかは、イベントヴューアに 「TCP/IPで同時TCP接続試行回数のセキュリティ制限値に達しました」 というエラーが記録されているかどうかで確認できます。 これは ホストがワームに感染したときの他ホストへの影響を最小限にする というセキュリティ上の理由で行われたものですが、 その結果、PCが同時に多くの接続を行なおうとすると その処理がWindowsでキューイングされてしまい、 全体の動きが非常に遅くなるという状況を引き起こす結果となってしまいました。 特に業務で利用されるアプリケーションで、 パフォーマンスの致命的なまでの低下を示す例が多くみられたことは、 アプリケーション開発者たちに早急な対策を迫りました。 広く使われるTCP/IP同時接続数解除ツールの中には、そうした対策の中から生まれてきたものもあります。 (eEyeのBiot.exeなど) Windows Vistaでは、この制限が 10 から多少緩和されましたが、 相変わらず非常に小さな値に制限されていることには変わりがありません。
Windows別最適解除ツール
・ Windows Xp SP2 (32bit) ・ Windows Xp SP3 (32bit, 64bit) ・ Windows Vista (32bit, 64bit) ・ Windows Vista SP1 (32bit, 64bit) ・ Windows 7 M3 (32bit, 64bit) IE(Internet Explorer)のサーバ同時接続数の変更WindowsのTCP/IP同時接続数制限の解除は、 わずかですが、 Webブラウザの動作速度向上にもつながります。 ただし、IE(Internet Explorer)にはサーバ同時接続数の制限があり、この制限に従ううちは、 TCP/IP同時接続数制限を解除しても、それほど操作快適性がアップするわけではありません。 Webブラウザ(IE)の操作快適性を向上するには、 TCP/IP同時接続数の制限解除と共に、 サーバ同時接続数の制限解除も必要です。 詳しくは IEサーバ同時接続数変更 を参照してください。 Windows XP SP3Windows XPの場合、TCP/IP同時接続数は 10 という非常に小さな値に設定されています (XP SP2 以降、それ以前のXPは無制限)。 Windows XP SP3 で、このTCP/IP同時接続数を変更するには ToolDownloadCom から tcpip-patcher-hwrms.zip をダウンロードして使用します。 ダウンロードしたZIPファイルを展開すると tcpip-patcher-hwrms.exe という実行ファイルが生成されます。 起動すると、ちいさなフォームが開くので、 256 程度の適当な数値を入れます。 設定後はWindowsを再起動してください。 Windows XP SP3 のTCP/IP同時接続数を変更することができるツールは他にもありますが、 tcpip-patcher-hwrms.exe が最もポピュラーなものになっています。 このツールは、 Windowsのシステムファイル(TCP/IPのDLLファイル) を書き換えます。 メモリ書き換えだけで制限解除を行いたい場合は、 TCPZ.exe/TCPX64.exe (deepxw.lingd.net) を使用してください。 Windows XP SP2 (32-bit)32bit版 Windows XP SP2 で、このTCP/IP同時接続数を変更するには ToolDownloadCom から BiotSetup.zip をダウンロードして使用します。 ダウンロードしたZIPファイルを展開すると BiotSetup.exe という実行ファイルが生成されます。 起動してウイザードの指示に従えば、インストールは完了します。 Biotの起動は、 スタート・メニューから 「プログラム」→「eEye Digital Security」→「Biot」 と選択します。 タスク・トレイにBiotのアイコンが表示されるので、 これをダブル・クリックし、開いた設定ダイアログから、 256 程度の適当な数値を入れて、 Apply ボタン を押せば設定完了です。 このダイアログで × ボタン を押すとBiotは終了します。 Biot.exe は、メモリを書き換えるだけで、 Windowsのシステムファイル(TCP/IPのDLLファイル) を書き換えるものではありません。 設定後のPC再起動は不要です (再起動すると元に戻ってしまいます)。 Biot.exe は、 32-bit版 Windows XP SP2 では最もポピュラーなTCP/IP同時接続数解除ツールになっていますが、 Windows Xp SP3 には対応していません。 また 64bit版 Windows Xp SP2 にも対応していません。 Windows Vista, Vista SP1 (32-bit, 64-bit)Windows Vista の場合、 half-open.com から Half-open_limit_fix_3.1.zip をダウンロードして、そのZIPファイルを展開、含まれている Half-open_limit_fix_3.1.exe を起動します。 half-open.comにつながらない場合は、 ミラーサイト からダウンロードしてください。 Half-open_limit_fix_3.1.exe の特徴は Windowsの幅広いヴァージョンに対応していることです。 対応リストは以下の通りです (2008/12/01現在、x86は32-bit x64は64-bitを示す)。
Windows XP SP1 (x64)
Windows XP SP2 (x86, x64) Windows XP SP3 (x86, x64) Windows Server 2003 SP1 (x86) Windows Server 2003 SP2 (x86, x64) Windows Server 2008 (x86, x64) Windows Vista (x86, x64) Windows Vista SP1 (x86, x64) このように殆どの環境に対応していますが、安全策をとる場合、 Windows XPでは使用実績の多い tcpip-patcher-hwrms.exe または Biot.exe を使用する方が望ましいとされています。 Vistaでの使用例を次に示します。 (クリックで拡大) 1. Half-open_limit_fix_3.1.exeを起動すると 英語表示かロシア語表示かを選択するフォームが開きます。 (クリックで拡大) 2. 次に最大接続数を設定し Add to tcpip.sys ボタン を押します。 (クリックで拡大) 3. OKを押します。 (クリックで拡大) 4. 処理完了メッセージです。 OK を押します。 Windowsを再起動すると、変更が反映されます。 このツールは、 Windowsのシステムファイル(TCP/IPのDLLファイル) を書き換えます。 メモリ書き換えだけで制限解除を行いたい場合は、 TCPZ.exe/TCPX64.exe (deepxw.lingd.net) を使用してください。 【参考】 Windows 7 M3 (32-bit, 64-bit)Windows 7 M3 の場合、 ToolDownloadCom から TCPZ_20081129.zip をダウンロードして展開します。 32bitの場合は TCPZ.exe、 64bitの場合は TCPZ64.exe を使用します。 詳細はZIPに含まれている ReadMe.en.txt を参照してください。 サポートされているWindowsは以下の通りです (2008/12/01現在)。
Windows XP SP2 (x86, x64)
Windows XP SP3 (x86, x64) Windows Vista (x86, x64) Windows Vista SP1 (x86, x64) Windows 7 M3 (x86, x64) x86 : 32-bit, TCPZ.exeを使用。 x64 : 64-bit, TCPZ64.exeを使用。 このツールは Biot.exe のようにメモリを書き換えて制限解除を行います。 設定後のWindows再起動は不要です。 Windows XPの場合は Windowsのシステムファイル(TCP/IPのDLLファイル) の書き換えによる制限解除を選択することもできます。 この方法ではPCを起動するたびに、いちいちTCPZ.exeを起動して解除設定するという手間がかかりませんが、 システム安定性の観点からは より安全なメモリ書き換えによる解除方法が推奨されます。 |
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