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受信メールの振り分け (Filtering)
Mail Filter
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プロセルピナの多彩なメールフィルタリング


  受信メールの振り分けには、メールの題名や発信者、宛先などによる振り分けのほか、 ジャンクメール(SPAM、迷惑メール)を判定する振り分けとして、 ベイジアンフィルタIPブラックリストDNSBLチェック経由国チェック不審サイトリスト照合 などが利用可能です。

  これらのチェックは任意に組み合わせて使用できます。 たとえば、「経由国チェックで 中国・韓国・台湾を経由しているメールはAというフォルダに移動し、 その残りをIPブラックリストで判定して NGの場合はBというフォルダに移動し、 更に残りをベイジアンフィルタで判定してNGの場合はCというフォルダに移動し、 最後に残ったメールを通常メールとする」といったような振り分けが可能です。

メールの振り分けは、「メールフィルタ」と呼ばれるファイルを、 「振り分けコマンド」を記述することによって作成し、 それを実行することによって行います。 シンプルなメールフィルタなら、フィルタエディタのフォームから項目を選択していくだけで 簡単に作成することができます。
フィルタの作成手順については メールフィルタの作成 (フィルタエディタ)」 を、 コマンド書式などの詳細は 「振り分けコマンドの詳細」 を参照してください。

メールフィルタの作成 (フィルタエディタ)

フィルタリング処理の流れ (実効制御、フィルタ書式)

フィルタリングコマンドの詳細

フィルタリングで使う定義済み文字列

振り分けの実行


 

インストール時に用意されるメールフィルタ


  「プロセルピナ」をインストールした時点で、幾つかの基本的なメールフィルタが用意されています。
そのまま実行して基本的なフィルタコマンドの動作を確認することができるほか、 フィルタエディタで編集したり、 新たに作成するメールフィルタのサンプルとして参考することができます。
インストール時に用意されるメールフィルタ

 F4 キー で実行されるデフォルトのフィルタリングは、 DefaultFiltering.txt のメールフィルタを実行したものになります。
デフォルトのフィルタリング動作を変更したい場合は、このファイルを フィルタエディタ などで編集します。
デフォルトのメールフィルタリング ( F4 キー)

 

メール取得時に自動実行するメールフィルタ


View部メインフォーム Get Mail ボタン のクリックで受信したメールを即時に、 指定したメールフィルタで自動的にフィルタリング することができます。
ユーザーIDの変更、受信時フィルタリングの設定

 

経由国チェック


メールヘッダからメールの発信国、経由国を調べ、 特定の国を経由していた場合にジャンクメール(SPAM)と判定します。
「プロセルピナ」では、メールフィルタのサンプルとして 「中韓台フィルタ」 を用意しています。 最近の日本語ジャンクメール(SPAM)には 中国発信のものが非常に増えていますので、 この「中韓台フィルタ」を実行するだけでも かなりのメールを振り分けることが可能です。

経由国チェックを行うには、メールフィルタに「IpList.viaコマンド」を記述します。
IpList.viaコマンド (メールフィルタのコマンド)

 

ベイジアンフィルタ


ベイジアンフィルタ(Bayesian Filter)でジャンクメール(SPAM)を判定します。 ベイジアンフィルタは、メールに含まれる単語の出現頻度から、ジャンクメール(SPAM)かどうかを判定します。 使用する前に、「プロセルピナ」に通常メール、ジャンクメールを学習させる必要があります。
ベイジアンフィルタ (Bayesian Filter)

 

IPブラックリスト


  ジャンクメール(SPAM)の発信源(または中継地)として多用されるIPを IPブラックリストにリストアップしておき、 そのIPがメールのReceivedヘッダに出現していた場合にジャンクメール(SPAM)と判定します。
メールを発信したIP(及び中継したIP)は、  F12 キー による発信元解析 で簡単に調べることができます。
IPブラックリスト
SPAMコマンド (メールフィルタのコマンド)
SPAM localコマンド (メールフィルタのコマンド)

 

不審サイトリストの自作


『プロセルピナ』は、不審サイトのリストを3000件ほど持ち、 正規ユーザーはそのリストが1日に数回の頻度で自動更新されます。 (試用期間中は手動更新してください)
届いたメールに、不審サイトリストに登録されているURLが書かれていた場合、  F4 キー の振り分け処理で 「アントラサイト」のフォルダに移動されます。 具体的には UntrustedSiteコマンド によって行われる処理で、このコマンドは デフォルトのフィルタリング にも含まれています。

この不審サイトリストは、自作することができます。
自動更新される「標準の不審サイトリスト」とは別に、 ユーザー専用の「不審サイトリスト」を作成し、それを UntrustedSiteコマンド で使うことができます。
詳しくは 不審サイトリスト(USL)の利用、及び作成 を参照してください。

 

DNSBLチェック


「プロセルピナ」では、「SPAMコマンド」と「DNSBLコマンド」 の2つのコマンドで DNSBLサーバへの問い合わせ結果によるメールのフィルタリングを行うことができます。

SPAMコマンド」は、メールヘッダに記載されたIPが IPブラックリストや許容リストのどちらにも無い場合に、IPの安全性をチェックする為に DNSBLサーバに問い合わせを行います。
SPAMコマンド」でのチェック方法は、 リストアップされたすべてのDNSBLサーバに問い合わせる「総当りチェック」です。 問い合わせたDNSBLサーバ群のうち、どれかひとつにでも登録があった場合には そのIPを経由するメールをジャンクメール(SPAM)と判定します。
SPAMコマンド (メールフィルタのコマンド)

DNSBLコマンド」は IPブラックリストなどは参照せず、 IPの安全性は全てDNSBLサーバで判断します。
「DNSBLコマンド」は「SPAMコマンド」のような「総当りチェック」ではありません。 コマンドで指定したDNSBLサーバにのみアクセスします。 つまり、2つのDNSBLサーバに問い合わせたいときは、「DNSBLコマンド」を2回記述します。
イントラネットなどのLAN環境内での使用など、独自にDNSBLサーバを運営している場合は 「DNSBLコマンド」で効率的なフィルタリングが可能です。
DNSBLコマンド (メールフィルタのコマンド)

一般に公開されているDNSBLサーバを使用する場合は、 まず最初にIPブラックリストや許容リストを参照する 「SPAMコマンド」 を使用します。
公開のDNSBLサーバでは、IPの登録に漏れがあったり、 逆に過剰な登録(大手の商用ISPが全て登録されているなど)がされている場合があります。
またオンラインのアクセスをできるだけ減らすためにも、 IPブラックリストや許容リストを参照する 「SPAMコマンド」を使用します。

 

オンラインリアルタイムメールアドレスとの連携


オンラインリアルタイムメールアドレス(ORMA)に使用することができるXMFには、 受信したい拡張メールヘッダを指定しておくことができます。
この指定した拡張メールヘッダをキーに メールのフィルタリングを行うことで、 必要なメールを確実に振り分けることができます。
オンラインリアルタイムメールアドレスとの連携
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